3分で知るブロックチェーン業界の1週間[6/10-6/16]ソニーミュージックが著作権管理システム発表/メタップス子会社がKYCで特許取得/ほか

3分で知るブロックチェーン業界の1週間[6/10-6/16]ソニーミュージックが著作権管理システム発表/メタップス子会社がKYCで特許取得/ほか

「WEEKLY DIGEST:3分で知るブロックチェーン業界の1週間」では、国内の企業や団体を中心にブロックチェーン関連の注目リリースや発表資料を厳選して紹介します。

 

WEEKLY DIGESTバックナンバー

 

06/14(金)

野村HDと野村総研がブロックチェーンの合弁会社設立

情報源:ブロックチェーン技術を活用した有価証券等の取引基盤の開発・提供を行う合弁会社の設立に関する基本合意書の締結について | 野村ホールディングス株式会社

 

野村ホールディングス株式会社と株式会社野村総合研究所(NRI)は、ブロックチェーン技術を活用した有価証券等の権利を交換する基盤の開発・提供を行う合弁会社を設立する。

 

金融産業の決済や証券取引等の分野でブロックチェーンの活用が注目されていることを受けて、既存の法制度を含めた社会への適用や利用者に提供できる新しい価値の具体化に関する取組みが国内外で急速に進んでいます。

 

これまで両社では、株式関連情報の管理におけるブロックチェーン技術の活用可能性の共同検証を2015年に実施するなど、新技術を活用した事業開発に取り組んできた。その蓄積してきた知見を活かし、事業法人等が有価証券やその他の権利を発行・流通するための新たな基盤を構築し、支援する事業を展開する予定としている。

 

合弁会社の設立は2019年8月を予定しており、事業内容は「ブロックチェーン技術により有価証券等の権利を交換する基盤の開発と提供事業(コンサルティング、ITサービス提供等)」としている。

 

マネーパートナーズグループがコイネージ子会社化で仮想通貨交換業に参入

情報源:コイネージ株式会社の子会社化に関するお知らせ | 株式会社マネーパートナーズグループ

 

株式会社マネーパートナーズグループは、6月14日開催の取締役会において、仮想通貨交換業登録に向けて準備を進めているコイネージ株式会社の全株式を所有する特別目的会社の全株式を取得し、両社を子会社とすることを決議した。

 

これによりマネーパートナーズグループは、3月25日に発表していた仮想通貨交換業を専業とする子会社の設立を取りやめ、代わりにコイネージを連結子会社として当初の目的である事業を進める。理由については、「当初計画の実現性をより高めるとともにサービス提供開始までの期間を短縮するなど、総合的に子会社設立による当初計画と本件を比較検討した結果、より合理的であると判断した」としている。

06/11(火)

ブロックチェーン処理を高速化する「FiNANCiE Lightning」リリース

情報源:FiNANCiE内のヒーローカードの​取引を高速化するアーキテクチャ「FiNANCiE Lightning」を本日リリース! | 株式会社フィナンシェ

 

株式会社フィナンシェは、ブロックチェーンを活用したSNS「FiNANCiE」において、取引を高速化するアーキテクチャ「FiNANCiE Lightning」をリリースした。

 

FiNANCiEではEthereumを利用しているが、その処理速度の低下が課題となっていた。FiNANCiE Lightningによって、FiNANCiE内での入札やヒーローカード売買などの取引時間が大幅に短縮される。

 

FiNANCiE Lightningは2つのフェーズでリリースされる予定で、フェーズ1では速度問題を解決し、フェーズ2では取引ごとネットワーク手数料が不要になるという。
 

ソニーミュージックがブロックチェーンの音楽権利情報処理システム発表

情報源:ブロックチェーンは同業他社の参加を促す ― ソニーミュージックがアマゾンサービスで音楽権利処理システムを構築

 

株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は、ブロックチェーンを活用して音楽権利情報処理を容易かつ効率的に行うためのシステムを発表。その基盤技術としてアマゾンウェブサービス(AWS)のクラウドサービス「Amazon Managed Blockchain」を採用した。

 

SMEは、音楽クリエイティブの生産性向上に貢献するために、クリエイターにとって重要な音楽の権利情報を迅速かつセキュアに処理するための仕組みとしてブロックチェーンを採用。適切な権利処理を維持しながら生産性を向上させ、新世代のクリエイターやヒットコンテンツを生み出せる環境を提供する。

 

このシステムは、ソニーグループが2018年10月に発表したデジタルコンテンツの権利情報処理システムを拡張したもので、2019年4月に公開した音楽制作プラットフォーム「Soundmain」で提供される。共同制作等の複数クリエイター間の同意をブロックチェーン上に記録する機能、それらの記録を利用して著作権の登録を効率的に処理する機能を備えるという。

 

メタップス子会社が日本での「KYC」技術特許を取得

情報源:メタップスプラス、日本での「KYC」技術特許を取得 〜本人確認にかかる人的・金銭的コストの削減をブロックチェーン技術で実現〜 | 株式会社メタップス

 

メタップスグループの韓国子会社であるMetaps Plus Inc.は、日本でブロックチェーンスマートコントラクト技術を利用した「KYC(Know Your Customer)」の基盤技術に関する特許を取得した。

 

ブロックチェーン上で実現する「KYC」は、ユーザーのデジタルウォレットアドレスを通じて個人情報を管理し、ブロックチェーン内のトークンの流れを制御するための分散型台帳装置とその利用手段、トランザクション情報ブロードキャスト装置と利用手段を提供する。

 

この特許取得は、日本国内のブロックチェーン関連特許で、唯一ユーザー識別に関連する特許になるという。

 

SpeeeとDatachainがマーケティングでのブロックチェーン応用に向けた実証実験

情報源:マーケティング領域におけるブロックチェーン技術の応用に関する実証実験に向け、Datachainとの共同開発を開始 | 株式会社Speee

 

株式会社Speeeは、マーケティング活動の意思決定を支援するサービス「PAAM(Predictive AnalyticsAnd Marketing、パーム)」において、株式会社Datachainとパーソナルデータを安全に流通させるブロックチェーン技術の応用に関する実証実験に向けて共同開発を開始する。

 

近年、欧州のGDPRやeプライバシー規則など、パーソナルデータを生活者の同意のもと安心・安全に流通させるニーズが高まっている。一方、Speeeの提供するPAAMでは、より精微なデータを収集・成形・解釈することで、より効率的にユーザーの反応や行動を予測できる。

 

Datachainが開発している独自のブロックチェーン技術をPAAMのパーソナルデータ流通に活用することで、「トラストレスなデータ取引」「改ざん耐性と第三者検証可能な状態を両立した透明性の高い取引」「競合利用、不正利用といった意図しない相手へのデータ提供防止」といった安心・安全なデータ流通を実現するという。

06/10(月)

アイドル画像生成AIとNFTを使った「A.I.dols Codebase」ベータ版リリース

情報源:アイドル画像生成AIとNFTを使ったDapp A.I.dols Codebaseをオープンβリリース | 株式会社ジーンアイドル

 

株式会社ジーンアイドルは、画像生成AIと音声合成AIによってユーザーが自分だけの完全オリジナルアイドルを作り出すことができる「A.I.dols Codebase」のベータ版をリリースした。

 

アイドル画像を生成する「コードジェネレータ」、アイドル同士を合成して新たなアイドルを生み出す「フュージョン」、アイドルの移籍や合成サポートができる「ロゼッタセンター」「リンクスポット」などの機能が利用できる。

 

ベータ版はEthereumのテストネット上に公開されており、無料で遊ぶことができる。正式版では、ETH(イーサリアムトークン)やOVOトークンを使ってプレイできる予定。

 
 

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構成・文:仲里淳