3分で知るブロックチェーン業界の1週間[11/4-11/17]LayerXとMUFGの次世代金融PF/博報堂が社会貢献をスコア化&トークン報酬/ほか

3分で知るブロックチェーン業界の1週間[11/4-11/17]LayerXとMUFGの次世代金融PF/博報堂が社会貢献をスコア化&トークン報酬/ほか

「WEEKLY DIGEST:3分で知るブロックチェーン業界の1週間」では、国内の企業や団体を中心にブロックチェーン関連の注目リリースや発表資料を厳選して紹介します。

 

※今回は11月4日から11月17日までの2週間分をまとめてお届けします。

 

WEEKLY DIGESTバックナンバー

 

11/05(火)

サムライセキュリティが富山第一銀行にブロックチェーンによる電子通貨システムを提供

情報源:サムライセキュリティ、富山第一銀行に対し、ブロックチェーンによる電子決済体験サービスの提供開始 | SAMURAI Security株式会社

 

SAMURAI Security株式会社は、2019年11月5日より株式会社富山第一銀行に対し、イベントスペースにて期間限定(2019年11月5日~2020年1月末ごろを予定)で実施する電子決済体験サービス「ファーストバンクコイン(FBC)」へのシステム提供を開始した。

 

FBCには、同社が開発する電子通貨システム「YEL(エール)」が利用されている。YELはブロックチェーン技術による決済・送金、利用者と加盟店が交流するコミュニティ機能を備えている。

 

YELシステムで発行する電子通貨(トークン)は加盟店の商品購入やサービス利用の決済機能に加え、加盟店のYOSEGAKI掲示板へのギフティング(ギフトスタンプの購入~送付)にも利用できる。また、YELシステムを使って買い物やギフティングした利用者に対して「利用報酬」として規定の電子通貨を還元することもでき、使えば使うほど還元される循環型消費を形成できるとしている。

11/07(木)

LayerXとMUFGが次世代金融取引サービス「プログマ」の提供に向け協業

情報源:LayerX、MUFGとブロックチェーンを活用した次世代金融取引サービス提供に向け協業 〜実証実験を実施、あわせてST研究コンソーシアムへ参画〜 | 株式会社LayerX

 

株式会社LayerXは、三菱UFJ信託銀行株式会社、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社、株式会社三菱UFJ銀行と共同で、ブロックチェーン技術を活用した次世代金融取引サービスに関する実証実験とサービス提供に向けた協業を実施する。

 

この実証実験では、証券決済・資金決済の一元的な自動執行を可能にしつつ、投資家の権利保全も併せて実現する基盤の提供に向けた実験を実施。その結果をもとに、引き続きMUFGと連携してサービス提供をめざすという。

 

構想中のサービスは「Progmat(プログマ)」と呼ばれており、三菱UFJ信託銀行が主導して、セキュリティトークンとスマートコントラクトを組み合わせるとともに外部のプログラマブルマネーとの連携により、同一プラットフォーム上で社債や証券化商品等の多様な金融商品を扱えるようになるという。

11/12(火)

Ethereum2.0の仕様にLayerX中村氏の提案が採用

情報源:LayerXのリードリサーチャー 中村の提案が、世界的プロジェクト「Ethereum2.0」の仕様に採用 | 株式会社LayerX

 

世界中の研究者や事業者によって行われているアップデートプロジェクト「Ethereum2.0」において、株式会社LayerXのリードリサーチャーである中村龍矢氏からの2つの提案が正式な仕様に採用された。

 

Ethereum 2.0は、Ethereumのセキュリティとスケーラビリティを大幅に改善するためのアップデートプロジェクトで、世界的なブロックチェーン団体であるイーサリアム財団を中心に10社以上の企業が協力して進められている。

 

2019年11月8日、イーサリアム財団の公式ブログで、「Ethereum 2.0」の仕様に、中村氏の提案採用が発表された。★https://blog.ethereum.org/2019/11/08/eth2-quick-update-no-3/

11/14(木)

博報堂が社会貢献をスコア化&トークン報酬できるスマホアプリを開発

情報源:HAKUHODO Blockchain Initiative、ブロックチェーン技術を活用したソーシャルグッド活動推進プラットフォーム「GiverCoin」を共同開発 | 株式会社LayerX

 

株式会社博報堂が発足した「HAKUHODO Blockchain Initiative」は、ブロックチェーン技術を活用し、生活者がソーシャルグッドな(社会に貢献する)活動をすると貢献スコアとしてトークンが付与されるプラットフォーム「GiverCoin(ギバーコイン)」を、トークンポケット株式会社と有限会社ズィープロダクションと共同開発した。

 

GiverCoinは、デジタルアセットを安全に管理できるブロックチェーン技術を活用した、生活者参加型の新しいソーシャルグッド活動推進プラットフォーム。専用のスマホアプリ「GiverCoinApps(ギバーコインアプリ)を通じて、企業やNPOのソーシャルグッドなサービスの利用申込が完了すると、貢献スコアとしてアプリ内のウォレットにGiverCoinが付与される。一定のGiverCoinを集めると、生活者は企業・NPOが実施するイベントへの参加権などを得られる。

パブリック型&プライベート型の課題を解決するチェーン「Tapyrus」が公開

情報源:ガバナンス問題を解決した日本発パブリックブロックチェーン”Tapyrus”をオープンソースで提供開始 | 株式会社chaintope

 

株式会社chaintopeは、独自に研究開発をしてきたブロックチェーン「Tapyrus(タピルス)」をオープンソースで公開した。

 

Tapyrusは誰でもネットワークに参加できるパブリックブロックチェーンでありながら、より効率的かつ迅速に社会実装を進められるようなガバナンス設計を特徴とする。Tapyrusのプラットフォームはあらかじめ選定された複数の調整役によって運用されるため、機能変更・追加の意思決定をスムーズかつ負荷コストを最小限にして行える。またネットワークを支える不特定多数の参加者がデータの正当性を検証するため特定の調整役の意思によるデータ書き換え等の不正が防止されるとしている。

 

同社では、Tapyrusによってパブリックチェーンが抱えるガバナンス上やスケーラビリティ、秘匿性などの課題、プライベートチェーンにおける透明性などの課題が解決されるとしている。

11/15(金)

ウフルが社会関係資本をトークン化するアプリ「YOKANE」開発

情報源:ウフル、アソビシステムと共同で ブロックチェーンを活用した新サービスを提供開始 | 株式会社ウフル

 

株式会社ウフルは、アソビシステム株式会社らと共同で、ブロックチェーンを活用した地域来訪者コミュニティアプリ「YOKANE(ヨカネ)」を開発し、福岡市天神地域において実証実験を開始した。

 

YOKANEは、地域ごとにトークン化された「体験の経済圏を創出する」という地域来訪者コミュニティアプリ。トークン単位としての「Yokane」は、ユーザーの興味関心や感謝の度合いを表す。ユーザーは自らの投稿にトークンを付与することで興味関心の度合いを表現し、より多くのトークンを付与することで投稿を目立たせることができる。また、他のユーザーに対してその活動に共感・感謝しているという意味でトークンを付与することもできる。トークンは実際の店舗に設置されているQRコードを読み取るか、他のユーザーから贈られることで獲得できる。

 

ウフルでは、共感、友情、信頼、感謝といった社会関係資本をトークン化して流通可能にすることで、リアルの世界の人間関係や地域の本当の魅力に即した新しい情報サービスが定義できるのではないかという仮説に至り、サービスを開発したという。

 

WEEKLY DIGESTバックナンバー

 

構成・文:仲里淳