NFT市場の実態はどうなっているのか。NFTプロジェクト上位100から検証する。

NFT市場の実態はどうなっているのか。NFTプロジェクト上位100から検証する。

2021年8月19日にコレクティブ系のアート作品を販売している”Art Blocks”の”Fidenza#723”が世界最大のNFTマーケットプレイス”OpenSea(オープンシー)”で2.2億円(2百万ドル/650ETH)で売買された。OpenSea全体では、取引量が51億円(4700万ドル)にも達しており、マクロ的には驚くべき急激な成長をしている。

 

そこで、NFT市場の実態はどうなっているのか、Crypt Slam!で公開されているNFT Collectible Ranking by Sales Volume(30 days)から分析してみた。

なお、2021年8月19日における直近30日間のNFT Collectible Ranking by Sales Volume(30 days)の表をバイヤー数順と売買単価順に並び替えたのが、以下の表だ。

 

まず気がつくのが、バイヤー数、単価が比例していない事だ。Axie Infinityが販売額およびバイヤー数では1位となっているが、売買単価順では37位となっている。

対して、売買単価で1位となっているDeafBeefは、バイヤー数順ではなんと99位だ。

 

Axie Infinityは、NFTを使った誰でも遊べる簡単なカードゲームなので、そこそこの単価で多くのユーザーに遊んでもらっているのに対して、DeafBeefはシンセサイザーを使ったマニアックな楽曲とベクターディスプレイを使ったコンピューターグラフィックスのNFTで、ニッチなターゲット向けになっている。

 

全く違うプロダクトをNFTという切り口で同じジャンルにして比較していることがわかる。例えるとこの表はモーターを使っている冷蔵庫、自動車、飛行機、ラジコンカーを一括りにしてモーターのランキングとして比較しているのと同じだ。

 

もう一つ興味深いのが、チェーンの種類だ。バイヤー数上位4位までがいずれもイーサリアムではない。レイヤー2チェーンか独自チェーンだ。これは、大多数のユーザーニーズとして、ガス代とスケーラビリティが求めらている事を意味している。つまり、売買手数料を安くして、さくさく取引ができる事が重要であるという事だ。

結論として言えるのが、売買単価が高くニッチなNFTは、ニッチなゆえ、ガス代が高く、さくさく取引できなくても利用者の母数が多いイーサリアムとの相性が良く、ゲームアイテムのように大衆ターゲットのNFTは、ガス代が安くさくさくと取引ができるレイヤー2のチェーンまたは独自チェーンが良いという事であろう。

 

(分析:マザー中村)