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エネルギービジネスとブロックチェーン #5(最終回) 適用分野の分析から見る今後の注目分野とは
前回の記事では、エネルギー分野でのICOの今後について考察した。グローバルで金融規制の強まりは不可逆的なトレンドであり、金融規制に対応した上で、投資性のあるトークンや非中央集権プロトコルのためのトークンのICOが今後の可能性だと述べた。この最終回では、2019年6月現在のブロックチェーン技術のエネルギー分野での適用を総括する。
エネルギービジネスとブロックチェーン #4 エネルギー分野のICO最新動向
前回の記事では、エネルギー分野でのブロックチェーンの応用の中で最も多くの企業が開発に取り組んでいる電力取引プラットフォームの黎明期から現在を振り返り、今後の展開の可能性について考察した。今回は、エネルギー分野でのICOを取り上げる。まずICO全体のトレンドを俯瞰したのち、エネルギー分野のICOの現状と今後について考察する。 ICOの現在 ICOは急激な増加が起こった2017年を経て、2018年の前半には毎月100件を超すICOが実施され、活況を呈した。しかし、2018年後半から下降傾向をたどり、最近の2019年1月は24件にとどまっている(Coin Scheduleによる)。同サイトによる20…
エネルギービジネスとブロックチェーン#3電力取引プラットフォームに第二の波を起こすには
前回の記事では、国や大資本が主役であったエネルギーインフラ投資が民主化され、インフラファンドや仮想通貨を使った資金調達方法が広がっていることを紹介、ブロックチェーン技術の特徴をエネルギーインフラ投資に使うことのメリットについて考察した。今回は、エネルギー分野でのブロックチェーン技術の応用で最も多くの企業が開発に取り組んでいる電力取引プラットフォームの普及に関して考えたい。 2016年に始まった第一の波 2016年にはエネルギー分野に初めてブロックチェーン技術が持ち込まれ、新しい未来を予見させるワクワクするような実証実験が世界中で始まった。まず、2016年4月に米国のベンチャー企業LO3 Ene…
エネルギービジネスとブロックチェーン #2インフラ民主化時代の資金調達
前回の記事では、電力の規制緩和と自由化の流れを振り返り、いままで内部で完結されていた取引が外部化されるようになったこと、太陽光発電や風力発電の変動型再生可能エネルギーの増加に伴い、需要家が持つ分散型エネルギーリソース(DER;Distributed Energy Resources)が電力システムの運用に利用されること、P2P電力取引という新しいアイデアが生まれ、それを実現するプラットフォームが開発されていることを説明した。第2回では、エネルギーインフラの民主化に対して、どのようにブロックチェーン技術とICO(Initial Coin Offering)を活用できるかを考えたい。 インフラ民主…
エネルギービジネスとブロックチェーン #1 電力システム改革とUber/Airbnb
大きな改革が進む業界では新しい技術や手法が積極的に取り入れられる。本連載では、システム改革を背景としてブロックチェーンの導入やICOの事例を多数生み出している電力・エネルギー業界を取り上げる。解説するのはこの分野を手がける大串康彦氏。第1回は、エネルギー業界で起こっている変化を俯瞰し、次回から個々のテーマや事例を掘り下げていく。(編集部) 電力システム改革を背景に新しいモデルが登場 世界中でブロックチェーンをエネルギー分野に応用する事例が増えている。開発の主体となる組織やコンソーシアムの数だけで80を超す事例があり、コンソーシアムのメンバーとして参加している企業を含めると100以上の組織がエネ…